「越後ど発酵」プロジェクト始動

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発酵の力で新潟県の食品ロスをゼロに

新潟県長岡市に本社を構える4社(柏露酒造株式会社、新潟県醤油協業組合、越後長岡味噌醸造 たちばな本舗、株式会社プラントフォーム)は、新潟県内で発生する食品ロス推定9万トン(2018年度)の内、食品製造業で発生する約1万トンを削減するために「越後ど発酵」プロジェクトを2021年8月6日(発酵の日)に発足いたしました。

4社共同で「越後ど発酵」ブランド商品を開発し、新潟県内は元より将来的には海外へ流通される日本酒とセットでの販売を行います。

4社が共同で商品を開発する強みは、互いが持つ発酵技術を有効に活用ができ、自社では今まで開発できなかった商品をスピーディに開発し、販売することを可能にします。

新潟県内で発生する食品ロスを原材料として使用し、4社共同で新たな発酵商品にアップサイクルする事で、県内の食品ロス削減に貢献してまいりたいと思います。

 

プロジェクトの背景

2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)のターゲットの1つに、2030年までに食品ロスを半減させることが盛り込まれるなど、食品ロス削減の機運が近年高まっています。

日本でも、2019年に食品ロス削減推進法が施行され、2020年3月には「食品ロスの削減に関する基本的な方針」が閣議決定されました。

国内の食品ロス(2018年調べ)の合計は600万トン(事業系/324万トン、食品製造業/121万トン)。新潟県(同年)の合計は推定9万トン(事業系/4.2万トン、食品製造業/1万トン)と発表されました。

 

目的

越後発酵の歴史を未来に継承する、これまでの発酵のその先新たな発酵(ど発酵)商品を開発販売していき県内の食品製造業から発生する食品ロス1万トンをゼロにするべく取り組んでいきます。

 

概要

活動目的に共感する県内の食品製造業者や農家がプロジェクトに参加し、「越後ど発酵」ブランドを共有し商品を開発、互いの販売チャンネルで販売を行います。

また、商品には「越後ど発酵 越後LOVEコミュニティ(今回新たに構築)」へ誘導するQRコードを入れ、新潟県内の発酵メーカーや農産物紹介など、商品を購入した人が新潟県内を旅したくなるような情報を掲載。

消費者、食品製造業者、農家の座談会を開催するなど、心理的距離を無くし信頼感を高める様な双方向コミュニティサイトのメディアを目指したいと思います。

古志漬け(レタス)

【越後ど発酵 古志漬け(レタス) 200g 324円(税込)】

■商品特徴

酒粕・醤油・米麹を独自比率でブレンドし、酒粕の苦手な方でも楽しめる酵素たっぷりの漬物の素「古志漬け(こしづけ)の素」を使用し、アクアポニックスにより育てた無農薬レタスを漬け込んだ、昔懐かしい味のお漬物。素材のすべては長岡の食材で、廃棄予定だったレタスと酒粕をアップサイクルしました。

 

■利用シーン

ご飯やお酒のお供にご利用ください。

古志漬けと取組理由

 

 

発酵・醸造の町である新潟県長岡市は、かつて「古志(こし)」という地名で親しまれ、町には沢山の酒蔵・醤油蔵・味噌蔵があり、人々は発酵食品に囲まれて生活していた。酒蔵から大量にでる酒粕は生活に溶け込み、漬物や煮物など、保存の効かない野菜を長期間楽しめる素材として循環していた。しかし、生活は多忙を極める現代、酒粕は家庭で使用される事は無くなり、廃棄処分されるようになった。

今回のプロジェクトは、その懐かしい古志の発酵循環の風景を現代に蘇らせる。酒粕・米麹・醤油をブレンドし、追熟(再発酵)させたものを「古志漬けの素」と名付け販売し、古志漬けを生活に根付かせることで、古志の発酵循環を復活させる。